未来を伝えたいときの「現在進行形」と「現在形」の使い方
英語で未来のことを表す形といえば、”be going to”と”will”を使った文章。
でも状況によっては、『現在進行形』や『現在形』が使われることもあります。
それぞれどのような場面で使われるのか、違いを比べながら見ていきましょう。
1,未来を表す現在進行形
現在進行形の作り方:主語+be動詞+一般動詞のing形
現在進行形=何かをしている最中である、動作の途中である
[例文]
・I am leaving for London tomorrow night. 明日の夜ロンドンに向けて出発します。
・The next bus is arriving in 10 minutes. 次のバスは10分後に到着します。
これらの文では、未来の予定に向かって「既に動いている最中である」ことを表しています。
1文目では、ロンドンに向かうための準備が始まっていて、その途中であるということになります。
また2文目では、10分後の到着時間に向けて、バスが向かっている最中であることを表します。
つまり、最終的に未来の出来事ではあるけれど、そこに向かって今まさに動いていることを伝えるために、現在進行形を使うのが最も適しているといえます。
2,未来を表す現在形
現在形の作り方:主語+動詞の現在形
現在形=今を中心として変わらないこと、習慣や事実
[例文]
・My son graduates from university next Spring. 息子は来年の春大学を卒業します。
・The rental shop closes at 8 o’clock. レンタルショップは8時に閉まります。
これらの文では、未来に起こることが「予定や事実として決まっていて、変わらないこと」を伝えています。
1文目では、来年の春に大学を卒業することが、学校の予定として決まっている、ということになります。
2文目では、お店の営業時間は毎日決まっているため、今日もこの後8時に閉店する、ということを伝えています。
つまり、個人の事情で変わることのない、確定した事実であるために、現在形が最も適しているといえます。
3,Will, be going toとの比較
改めて、willとbe going toを使った未来形と、比較してみましょう。
[willを使った文]
・I will go to the gym tomorrow. 明日ジムに行きます。
・We will go on a trip this summer. 今年の夏は旅行に行きます。
[be going toを使った文]
・I’m going to visit my parents next week. 来週両親の元を訪れる予定です。
・She is going to take the test in June. 彼女は6月にテストを受ける予定です。
Willは、「まだ頭の中にある段階で、確定していない予定」を表します。
be going toは、「時間や場所を約束している等、すでに決められている予定」を表します。現在進行形との違いは、進行形の方がその未来が差し迫っていて、今すでに準備等が動いているという印象になります。
現在形は、willとは対照の位置にあり、個人の意志で変わることのない、公的で確定した予定を表します。
それぞれの形をまとめると、次のようになります。
★will=頭の中で考えている、今思いついたこと(頭の中にある段階)
★be going to=既に決まっている、人と約束していること(約束済みの予定)
★現在進行形=すでに未来に向けて動き出している最中(準備が始まっている)
★現在形=予定として決められていて、変わらないこと(公的で確定した予定)
4,「〇〇後」といいたいとき
3日後、1週間後、2年後等、「〇〇後」といいたいときには、前置詞”in”を使います。
[例文]
・They are arriving in 15 minutes. 彼らは15分後に到着します。
・The school holiday ends in 10 days. 学校のお休みはあと10日で終わります。
◆inとlaterの使い分け◆
「〇〇後」というと、”later”という単語が思い浮かぶかもしれません。”later”を使った表現も見ていきましょう。
[例文]
・I’m arriving in New York on Sunday and starting a new job 3 days later. 日曜にニューヨークに到着し、その3日後に新しい仕事が始まります。
・They are getting married next month, then living together 1 week later. 彼らは来月結婚し、その1週間後に一緒に住み始めます。
これらの文では、何かの出来事がまず起きて、その時点から「〇〇後」に別の出来事が起きることを表しています。
つまり、”in”が「今から〇〇後」という意味であるのに対して、”later”は「ある時点から〇〇後」という意味になります。
違いを理解しておきましょう。
【練習問題】
次の英文を日本語に訳しましょう。(答えは最後にあります!)
1,Obon holiday begins in 2 weeks.
2,We are moving to a new office next Saturday.
3,The library closes in an hour.
4,Their new show starts on April 5th.
5,My favorite artist is having an exhibition next weekend.
6,That shop is holding a sale from next week, then closing 2 weeks later.
今回は、未来を表す現在進行形と現在形について、解説いたしました。
現在進行形は、すでに未来に向けて動き出していること、そして現在形は、公的な予定で変えられないことを表す、ということがポイントです。
willとbe going toをマスターしたら、これらの表現も併せて使えるようになると、とても便利です。
実践の場で是非お役立てください!
【練習問題答え】
1,お盆休みは2週間後に始まります。
2,来週土曜に新しいオフィスへ移ります。
3,図書館はあと1時間で閉まります。
4,彼らの新しいショーは4月5日に始まります。
5,私の好きなアーティストが来週末に展示会を開きます。
6,あのお店は来週セールを開催し、その2週間後に閉店します。
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