数えられる?数えられない?etc.迷いやすい『名詞』の基礎知識
英文の中で重要となる『動詞』について、前回までのブログでお伝えしてきました。
(※詳しい内容のおさらいは↓『英語の基礎知識』各記事からご覧頂けます)
今回は、『名詞』の基礎知識をお伝えします。
名詞は、主語や目的語といった文の基本要素になるため、動詞と同じくらい重要になります。
名詞とは何か?「数えられる」「数えられない」名詞の違いとは??
スムーズに英文を話したり書いたりできるように、一度モヤモヤをスッキリしておきましょう!
1, 「名詞」とは
物や人など、「〇〇は」「〇〇が」「〇〇を」「〇〇に」といえる言葉
物、食べ物、乗り物など
【例】pen, box, shirt, apple, rice, salt, tea, car, airplane
場所、建物、国・都市など
【例】station, school, building, library, town, Japan, Kyoto
人、動物など
【例】man, daughter, people, customer, Mary, cat, sheep
物質、概念など
【例】water, air, cotton, snow, time, love, music, language
2, 数えられる名詞
可算名詞・・・ 1つ、1台、1人等と数えられる名詞
1つのリンゴ、1台の車、1人の子ども等、数えられる名詞を『可算名詞』と言います。
可算名詞は、イメージできる完結した形が決まっているため、1つ、2つ、3つと数えることができ、『単数形』と『複数形』に分かれます。
■単数形(名詞の前に、a/anや、the/this/that、my/your等のことばが入る)
【例】an apple, a child, the train, that cat, my salad
可算名詞が1つのとき(単数)は、"an"(a,i,u,e,oで始まる名詞)、または"a"(a,i,u,e,o以外の音で始まる名詞)、the、this、that、my、your等のことばが、必ずひとつ入ります。
■複数形(名詞の前に、数を表すことばや、the/these/those、my/your等のことばが入る)
【例】three dogs, some boxes, the tickets, these cups, our parents
可算名詞が2つ以上のとき(複数)は、数を表すことばや、the、these、those、my、your等のことばが入りますが、単数形のときと違って必須ではなく、名詞単体で使うこともあります。
また、名詞のうしろに”s”を入れて、複数形にする必要があるので注意しましょう。
(※man-men, child-childrenのように、sをつけず特殊な変化をする名詞もあります。)
3, 数えられない名詞
不可算名詞・・・ 1つ、1台、1人等と数えられない名詞
水、空気、お金等、数えられない名詞を『不可算名詞』と言います。完結した決まった形がないため、1つ、2つと数えることができません。
【例】a lot of rain, the skill, this wine, his art, their work
名詞の前には、量を表すことばや、the、this、that、my、your等が入ります。
数を表すことばや、"a/an"も「1つの」という意味になるため、不可算名詞の前には入りません。
4, 数や量を表すことば
■数えられる名詞の前にくることば
a few(少しの)、few(ほとんどない)、several(いくつかの)、many(たくさんの)
【例文】
・There are few cars on the road now. 道には今ほとんど車がいません。
・Many children visited the event. たくさんの子どもたちがそのイベントを訪れました。
・They have several branches in Asia. 彼らはアジアにいくつかの支店があります。
※a fewは「少しある」という肯定的な意味、fewは「ほとんどない」という否定的な意味になります。
■数えられない名詞の前にくることば
a little(少しの)、little(ほとんどない)、much(たくさんの)
【例文】
・A little snow was on the ground. 地面には少しの雪がありました。
・We have little time left. 私たちにはほとんど時間が残されていません。
・I don’t spend much money on clothing. 私は洋服にあまりお金を使いません。
※a littleは「少しある」という肯定的な意味、littleは「ほとんどない」という否定的な意味になります。
■数えられる名詞と数えられない名詞、どちらの前にもくることば
some/any(いくつかの、いくらかの)、a lot of(たくさんの)、no(全く~ない、誰も~ない)
【例文】
・Some hotels have an inside pool. いくつかのホテルには室内プールがあります。
・I didn’t watch any movies last month. 先月は映画を全く観ませんでした。
・We have a lot of rain this time of the year. 1年のこの時期に雨がたくさんふります。
・No sugar and no oil are used in this cookie. このクッキーには砂糖も油も使われていません。
※原則として、someは肯定文、anyは否定文・疑問文の中で使われます。
【練習問題】
カッコ内に入る言葉をAとBから1つずつ選んで、文を完成させましょう。また必要に応じて、名詞を複数形にしましょう。(※答えは最後にあります!)
A[three, your, any, little, no, a, a few, an, some]
B[notebook, cat, coffee, snow, restaurant, carrot, water, orange, question]
1, They have ( ). 彼らは猫を3匹飼っています。
2, Could I ask you ( )? ひとつ質問しても良いですか?
3, Is this ( )? これはあなたのノートですか?
4, There is ( ) in this pot. このポットには水が入っていません。
5, Would you like ( )? コーヒーはいかがですか?
6, We have ( ) in my country. 私たちの国ではほとんど雪がふりません。
7, ( ) are still open. まだ数軒のレストランは空いています。
8, I bought ( ) and ( ). オレンジをひとつと人参をいくつか買いました。
いかがでしたか?
何となく忘れかけていた記憶を、しっかり思い出すきっかけにして頂けたら嬉しいです!
今後英文を見るときに、「名詞をどのように使っているか」「数えられるか数えられないか」「単数形か複数形か」等、少し意識しておくだけでも、理解を深めることにつながります。
今回の基礎知識をもとに、会話につながる実践力を、さらに磨いていきましょう!
【練習問題答え】
1, three cats 2, a question 3, your notebook 4, no water 5, any coffee 6, little snow 7, A few restaurants 8, an orange / some carrots
0コメント