英文を作る上で知っておきたい「自動詞」と「他動詞」の基礎知識
英文をくみたてる時、コアとなる動詞が「自動詞」か「他動詞」か?を常に意識することが大切です。
なぜなら、「他動詞」はうしろに必ず「目的語」が必要になるため、文章の作り方も変わってくるからです。
そこで今回は、それぞれの場合の基本的な文の作り方を、代表的な動詞とともにご紹介します。
最後に練習問題もありますので、理解度を確認してアウトプットにつなげていきましょう!
1, 自動詞の基本
「自動詞」:その動詞だけで意味が伝わる(目的語が不要)
基本の文:主語+自動詞
自動詞はその動詞だけで意味が伝わるため、うしろに目的語がなくても文が完成します。
【例文】
・I ski. 私はスキーをします。
・The bird flies. その鳥は飛びます。
・She smiled. 彼女はほほえみました。
ski(スキーをする)、fly(飛ぶ)、smile(ほほえむ)という動詞は、それだけで通じる(イメージができる)ため、うしろに目的語を必要としません。
他にも、rain(雨が降る)、swim(泳ぐ)、work(働く)等があります。
2, 他動詞の基本
「他動詞」:その動詞だけでは意味が伝わらない(目的語が必要)
基本の文:主語+他動詞+目的語
他動詞はその動詞だけでは意味が伝わらないため、うしろに目的語がないと文が完成しません。
【例文】
・I play basketball. 私はバスケットボールをします。
・The bird has wings. その鳥は羽をもっています。
・She liked the story. 彼女はその話を気に入りました。
play(~をする)、have(~を持っている)、like(~を気に入る)という動詞は、それだけでは通じない(イメージができない)ため、うしろに「〇〇を」「〇〇に」という目的語を必要とします。
他にも、make(~を作る)、find(~を見つける)、want(~をほしがる)等があります。
目的語には原則名詞がきますが、名詞の働きをするto不定詞や動名詞がくることもあります。
3, 自動詞と他動詞の使い分け方
自動詞を使って「~を」といいたいときには、動詞と目的語の間に前置詞が必要になります。
主語+自動詞+前置詞+目的語(前置詞が必要)
主語+他動詞+目的語(前置詞は不要)
以前のメールでご紹介した、「見る」「聞く」「話す」という動詞を例に見ていきましょう。
(詳しい内容はこちらのブログでご確認頂けます↓)
“watch”と”see”は他動詞なので前置詞が必要ありませんが、”look”は自動詞なので前置詞”at”が必要になります。
・She is watching a video. 彼女は動画を観ています。
・She is seeing a baseball game. 彼女は野球の試合を観ています。
・She is looking at a picture. 彼女は絵を観ています。
同様に、”hear”は他動詞ですが、”listen”は自動詞のため前置詞”to”が必要です。
・I heard the rumor. その噂を聞きました。
・I listened to their talk. 彼らの話を聞きました。
また、「話す」という意味の基本動詞”talk”は自動詞ですが、ビジネスでもよく使われる「議論する」”discuss”や「言及する」”mention”は他動詞になるため、逆に”about”等の前置詞をつけないように注意しましょう。
・We talked about the plan. 私たちはその計画について話しました。
・We discussed the problem. 私たちはその問題について議論しました。
・We mentioned the budget. 私たちは予算について言及しました。
4, 自動詞か他動詞かによって意味が変わる単語
ただし、同じ動詞でも、自動詞か他動詞かによって意味が変わる単語もあります。
・He runs in the park. 彼は公園の中を走ります。
・He runs an IT company. 彼はITの会社を経営しています。
1つ目の文は「走る」、2つ目の文は「経営する」と、同じ動詞”run”を使っていても意味が全く異なります。
他にも、stand(立つ/~を我慢する)、move(引っ越す/~を動かす)、attend(世話をする/~に参加する)等があります。
【練習問題】
動詞を正しい形にして文を完成させましょう。また必要に応じて、動詞の後ろに適切な前置詞を加えましょう。(※答えは最後にあります!)
1. It’s ( ) heavily. 雨が激しくふっています。
2. We ( ) the stadium. 私たちはスタジアムまで歩きました。
3. I can’t ( ) his attitude. 彼の態度に我慢できません。
4. We should ( ) the schedule. 私たちはスケジュールについて話し合う必要があります。
5. James was ( ) me seriously. ジェームスは私の話を真剣に聞いていました。
6. Did you ( ) the game? It was so exciting! その試合を観ましたか?とても興奮しました!
7. Emma ( ) the document in the cabinet. エマはキャビネットの中でその書類を見つけました。
8. They’re going to ( ) a new office soon. 彼らはもうすぐ新しいオフィスに引っ越す予定です。
いかがでしたか?基本的な英文の作り方への理解を深めて頂けたら嬉しいです!
自動詞か他動詞か、ひとつひとつ身につけていくためには、時間と気力が必要です。
日々英文にふれることで感覚をつかんだり、必要なときは辞書で調べたりしながら、少しずつマスターしていきましょう!
【練習問題答え】
1. raining 2. walked to 3. stand 4. discuss 5. listening to 6. see 7. found 8. move to
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