迷いやすい前置詞in, on, atの違いを理解して使い分けられるようになる!
英語学習者さんにとって、一番の悩みの種ともいえる「前置詞」。
たくさんあってどれを使ったらいいのか、迷ってしまいますよね。
前置詞は日本語訳で覚えるより、イメージで覚えることが大切です。
そこで今回から3回にわたり、特に覚えておくと便利な前置詞を、ピックアップして解説いたします。
初回となる今回は、最もよく出てくる「at / in / on」の、時間を表すときの使い方をお伝えします。
日常で使える例文とあわせて、それぞれのイメージを、しっかりマスターしておきましょう。
1,in, on, atのコアイメージ
まずはそれぞれの前置詞が持つコアイメージを、おさらいしておきましょう。
■ in: 「中」、広い空間の内部
前置詞inは、「空間の中」というイメージがあり、場所であれば建物や国、時間であれば月や年等、広がりのあることばが後に続きます。
【例】in the box(箱の中に), in the library(図書館の中に), in Italy(イタリアに), in June(6月に), in Summer(夏に), in 2020(2020年に)
■ on: 「接触」、面にくっついている
前置詞onは、「面との接触」というイメージを持ち、上にのっているだけでなく、横からでも下からでも、どこかの面に接触している状況で使います。
場所であれば通りや角、時間であれば曜日や特定の日(手帳やカレンダーにくっついているイメージ)等のことばが続きます。
【例】on the wall(壁に), on Pitt Avenue(ピット通りに), on the corner(角に), on Wednesday(水曜日に), on May 1st(5月1日に)
■ at: 「点」、狭い範囲の一点
前置詞onは、「一点の上」というイメージがあり、場所であれば出口やバス停、時間であれば時刻やその瞬間等、比較的小さな範囲をさすことばが続きます。
また、駅やレストラン等の建物でも、「空間の中」というより「場所の一点」としてとらえる場合、atを使うことができます。
【例】at the door(ドアの所に), at the bus stop(バス停に), at least(少なくとも), at 8am(午前8時に), at the moment(現在)
2,in, on, at+時間の使い方
時間を表す表現とともに、それぞれの前置詞がどのように使われるのか、例文の中でみていきましょう。
■ in+(月、年、年代)
・The soccer game will be held in November. サッカーの試合は11月に開催されます。
・My parents got married in 1998. 私の両親は1998年に結婚しました。
・The museum was built in early 1970. 美術館は1970年代はじめに建てられました。
■ on+(曜日、特定の日付)
・I’m going to have my hair cut on Friday. 金曜日に髪を切る予定です。
・Mary swims in the gym pool on Sundays. メアリーは日曜日にジムのプールで泳いでいます。
・My winter holiday begins on December 27th. 冬休みは12月27日から始まります。
■at+(時間の一点)
・Could you please call him at 5pm? 午後5時に彼に電話をして頂けますか?
・She is talking on the phone at the moment. 彼女は現在電話で話し中です。
・I was on a business trip at that time. 私はその時出張中でした。
★注意★
last, this, next, everyがつく場合には、前置詞は不要となります。
・今週の土曜日→(×on)this Saturday
・毎週月曜日→(×on)every Mondays
・去年→(×in)last year
・来月→(×in)next month
3,"in time"と"on time"の違い
"in time"と"on time"は、どちらも会話によく出てくるため、違いを理解して使い分けられると便利な表現です。
◇in time: 時間に間に合って
"in time"は何かの時間に遅れず間に合ったことを表し、それ以前の時間の中のどこかで、という意味になります。
・I finished all the tasks in time. 私は時間内にすべての業務を終えました。
・The guest arrived at the venue in time. ゲストは時間前に会場に到着しました。
◇on time: 時間通りに
"on time"は、ちょうど時間ぴったりに、決められた時間通りに、何かが起きたり始まったりしたことを表します。
・The music event started on time. 音楽イベントは定刻通りに始まりました。
・The store opens on time every day. そのお店は毎日時間通りにオープンします。
【練習問題】
カッコの中に正しい前置詞(in, on, at)を入れて、文を完成させましょう。前置詞が不要な場合は×を入れましょう。
1,The movie starts ( ) 20:30. 映画は20時30分に始まります。
2,My membership ends ( ) Saturday. メンバーシップは土曜日に終了します。
3,I usually leave workplace ( ) 7pm. たいてい午後7時に職場を出ます。
4,They change the dessert menu ( )every month. 彼らは毎月デザートメニューを変更します。
5,Their plane arrived in Paris ( ) time. 彼らの飛行機は定刻通りにパリに到着しました。
6,The training course finishes ( )next Thursday. トレーニングコースは来週木曜日に終わります。
7,Jimmy traveled abroad a lot ( ) his 30s. ジミーは30代の頃よく海外旅行をしていました。
8,They submitted the report just ( ) time. 彼らはちょうど時間に間に合ってレポートを提出しました。
今回は、主要前置詞「in, on, at」を、特によく使われる時間の表現に沿って、解説いたしました。
一度ですべてを理解することは難しいですが、たくさんの例文にふれることで、イメージをつかみやすくなっていきます。
少しずつ確実に、知識を深めていきましょう!
【練習問題答え】
1,at 2,on 3,at 4,× 5,on 6,× 7,in 8,in
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