リアルな英会話の場面で必ず役に立つ!『副詞』の役割と使い方の基礎知識


英文を作る上でまずおさえておきたい基本要素。

これまで『動詞』『名詞』『形容詞』について、その概要をお伝えしてきました。

最後となる今回は、『副詞』についてご紹介していきます。


副詞は意味も使い方も多岐にわたるため、少し難しく感じてしまいますが、まずはどんな言葉や働きがあるのかを知っておくだけでも十分です!

副詞の種類と例文をひとつずつ確認しながら、理解を深めていきましょう。




1, 「副詞」とは


副詞:動詞や形容詞、他の副詞や文全体を修飾することば


副詞が修飾することばは、動詞や形容詞、他の副詞や文全体と幅広く、名詞以外が対象となります。

(※名詞を修飾する「形容詞」については、こちらのブログでごご覧頂けます。)



例文の中で見ていきましょう。

・I worked hard. 私は一生懸命働きました。

・That dress is so beautiful. あのドレスはとても綺麗ですね。

・He talks very fast. 彼はとても早く話します。


1つめの文では、work(働く)という動詞に対して、hard(一生懸命)という様子を伝えています。

2つめの文では、beautiful(美しい)という形容詞に対して、また3つめの文ではfast(速く)という副詞に対して、soやveryで強調しています。



2, 「副詞」の役割


副詞は、「いつ」「どこで」「どのくらい」等、詳しい情報をつけ加える働きをします。「つけ加える」ための言葉なので、副詞がなくても文が成立するという特徴もあります。

代表的な副詞は次の通りです。


時を表す:today(今日), later(後で), now(今), soon(もうすぐ)

場所を表す: here(ここに), there(あそこに), outside(屋外で), abroad(海外で)

程度を表す: really(本当に), quite(かなり), almost(ほとんど), incredibly(信じられないほど)

頻度を表す: sometimes(時々), often(よく), never(一度も~ない), regularly(定期的に)

様子を表す: well(よく、上手に), quickly(素早く), heavily(激しく), gently(優しく)

考えを表す: probably(おそらく), luckily(幸運にも), definitely(間違いなく), absolutely(完全に)


このように、副詞はさまざまな情報を伝えるため、文中の位置も変わってきます。

①文頭②動詞の前後③文末のパターンに分けて、例文とともにみていきましょう。



3, 文の頭にくる副詞


Actually(実は), Obviously(明らかに), Honestly(正直に), Suddenly(突然), Unfortunately(残念ながら), Apparently(見た感じでは)


【例文】

Actually, it tastes very good. 意外とすごくおいしいです。

Unfortunately, the shop closed last month. 残念ながら、そのお店は先月閉店しました。

Suddenly, a woman walked toward me. 突然、1人の女性が私に向かって歩いてきた。

Honestly, the event was horrible. 正直に言うと、イベントはひどい状況だった。



4, 動詞の前後にくる副詞


always(いつも), usually(たいてい), also(~もまた), still(いまだに), already(すでに), just(~したばかり)


【例文】

・He is always late for work. 彼はいつも仕事に遅れてくる。

・I’m still on the train. 私はまだ電車にのっています。

・My son also goes to that school. 私の息子もその学校に通っています。

・Richard usually wears a blue shirt. リチャードはたいてい青いシャツを着ている。

※例文のように、一般動詞の前、be動詞のうしろにくるパターンが一般的です。



5, 文の最後にくる副詞


someday(いつか), soon(もうすぐ), too(~もまた), tomorrow(明日), then(その時), later(後で), now(今)


【例文】

・See you later! また今度!

・I want to travel in Asia someday. いつかアジアを旅行したいです。

・Alice understands French, too. アリスもフランス語を理解します。

・We are attending the seminar tomorrow. 私たちは明日セミナーに参加する予定です。



【練習問題】

カッコ内に入る副詞を選び、文を完成させましょう。(答えは最後にあります!)

[apparently, obviously, outside, really, still, soon, usually, very]

1, They are arriving (  ). 彼らはもうすぐ到着します。

2, It’s raining (  ). 外は雨が降っています。

3, Tina was (  ) excited. ティナはとても楽しみにしていました。

4, Is Steve (  ) sick? スティーブはまだ体調が悪いのですか?

5, (  ), they were telling a lie. 明らかに、彼らはうそをついていた。

6, I (  ) drink coffee in the morning. 私はたいてい朝コーヒーを飲みます。

7, Their service was (  ) impressive. 彼らのサービスには本当に感銘を受けました。

8, (  ), he is not satisfied with the result. 彼は結果に満足していないようです。




今回は副詞の基本的なルールをご紹介しましたが、強調して伝えたいとき等、特に会話の中では文中の位置が変わることも多くあります。

海外ドラマや映画を観たり、英会話レッスンや旅行中に会話練習をしながら、リアルなシチュエーションで使い方を学んでいきましょう!


【練習問題答え】

1, soon  2, outside    3, very  4, still  5, Obviously  6, usually  7, really  8, Apparently

English with Mari

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